中学だか高校だかのときに「音楽と人」という雑誌に出会って以来、
かなりの間購読していたのですが、そのなかの「市川哲史の酒呑み日記」
というコーナーが好きでした。
読むたびに、
「お酒呑むのって楽しそう…」
とか
「私も大人になったらこんな風にお酒呑むんだ!」
とか思っていました。
要するに市川哲史編集長がミュージシャン達との連日の呑みの様子を
書き記した、文字通り「酒呑み日記」だったわけです。
それに10代の私は異常に憧れを感じてしまっていたのです。
で、酒呑みにはなっ(てしまっ)たのですが。
ちょっと出て来い。10代の私。
どうだい、今の私。
時々思うのです。
今の私を10代の私が見たらどんな風に感じるかなと。
描く絵、やってること、生き方。
10代の私がファンになるような私に、今なれているか?
私の1つの基準なのです。
もちろん当時とは目指すものとか考え方とか微妙に変わってきたり
しているので、まるっきり、というわけには行かないし、
もはやジャンルすら違う、という感じですけど。
それでも、10代の自分が憧れるような生き方がしたい。
1年後、5年後、10年後、今の私が憧れるような人になっていたい。
私を含め、誰でも多少は自分の理想の人間を演じることがあると思うのですが、
でもそれがいつのまにかナチュラルになる日がくれば、
それはその人のオリジナルになるんではないか、と思います。
幸い、妄想という名のイマジネーション力は逞しい私ですので、
今日も理想の自分像、っちゅうもんを元気に妄想するのです。
大変なのはそれを具現化する実力を身につけることなわけですが…。
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